| ○避妊手術・去勢手術 | 
          
          
            *避妊や去勢に関してはいろいろな意見がありますが、私自身は「やったほうがいいですか?」と聞かれたら「やったほうがいいです」と答えるタイプの獣医師です。 
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            避妊手術とはメスの子宮と卵巣を摘出する手術で、去勢手術とはオスの精巣を摘出する手術です。 
            子宮卵巣・精巣といった生殖器は動物にとって一番大切な臓器です。その臓器のために体は負担を強いられています。そこから開放するのが避妊・去勢手術の目的です。 
             
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      利点 | 
          
          
            
      ○寿命が長くなる 
      避妊・去勢手術を受けた場合、受けていない場合にくらべて平均寿命が長くなっています。 
       
      ○病気の予防 
      子宮・卵巣・精巣などの病気は、それ自体摘出してしまうので、発生はなくなります。 
            またホルモンが関係する病気の発生にも予防効果が認められています。ホルモンが関係する病気としては、犬の乳腺腫瘍・会陰ヘルニア・前立腺疾患、猫の乳癌などがあげられます。 
       
            ○発情にともなう異常行動の抑制 
            特に猫では、発情中の行動に困ってしまう飼い主さんも多いようです。 
            また、発情中(生理がおわって2〜3週間)はドッグランやドッグカフェにも出入りできません。 
             
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      欠点 | 
          
          
            
      ○子孫を残せなくなる 
       
      ○太りやすくなる 
      性ホルモンの影響から開放され、エネルギーバランスに変化がおきるためです。 
      術後はきっちりとした体重管理が必要です。 
       
      ○麻酔の危険性 
      どんな元気な子に一番安全性の高い麻酔薬を用いたとしても100%の安心は提供できません。 
            当院では全頭に術前検査を実施し(この結果で手術を取りやめたり再検査を実施したりする事もあります)万全を期し細心の注意を払って手術に取り組んでいます。簡単な手術であったとしても、その緊張感はご家族の方にも持っていただく必要があると考えていますので、術前に麻酔リスクに対する説明は充分にさせていただきます。 
       
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